記憶障害の話になると、必ず出てくる有名な症例、H.M.さんが、82歳で亡くなられたそうです。


海馬の限局的な障害によって、記憶障害だけが顕著で、あとは悪いところがないという症例は非常によく見ますが、その報告のさきがけのような方ですね。記憶ってなんて大事なのだろうと思わされます、が、この方のように新しいことを覚えられなくなっても、人はこんなに礼儀正しくまっとうに生きられるのだということを実感します。


アサヒコムの記事によれば・・・

> モレゾンさんは9歳のときに自転車とぶつかって頭を強く打ち、

>原因不明のけいれん発作に悩まされるようになった。18年後の1953年、

>脳の「海 馬」などを切除する手術を受けたあと、昔のことは鮮明に覚えてい

>るのに、新たな記憶がほとんどできなくなる「超記憶喪失」になった。

>その後認知科学や脳科学の研究に進んで協力。当時はほとんどわかって

>いなかった脳機能の解明に貢献した。現在、海馬は学習や記憶で重要な

>役割を担っていることがわかっている。

とのこと。ご冥福をお祈りします。


わたしもブックレビューで書きました→ ★


いろいろな文献ではH.M.と称されているので、ヘンリー・モレゾン、という本名がとても新鮮ですね。覚えておこう・・・。